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​スイス

荷物だけスペインへ

​荷物だけスペインへ

朝7時、チューリッヒに無事到着!

ここにきて荷物が増えてきたので、ユーレイルパスのもう一つの特典

”荷物別送サービス” というのを利用する事にした。


 

それはどんなサービスかと言うと、

スーツケースくらいの大きさの荷物1個につき 2千円くらいで

好きな鉄道駅まで荷物だけ別に届けてくれるのだ。(今はないかも)


これまでに色々買い物して、スーツケースに入りきらなくなった分を

ドイツで買ったトランクに入れ、大荷物を2コも引っさげた状態で歩いてたので

思い切ってデパートの紙袋に最低限の身の回り品を詰め、

最終予定地のスペインのマドリードのチャマルティン駅まで2つとも送ってしまった。


 

スペインに行くのはまだ1週間先だったけど、身軽に動けることが

こんなにも素晴らしい事かと実感できた。

 

(でも傍から見るとちょっと怪しいよね)

山男の宿

​山男の宿

スイスでの目的No1は、珍しく食べ物ではなく登山列車に乗ることだった。

(残念ながら登山電車はパスの対象外だったので約1万円の出費・・)


 

チューリッヒからインターラーケン駅経由でグリンデルワルトに行き、

2泊して真ん中の日にユングフラウヨッホの山頂を目指すのだ!


グリンデルワルトは、『アルプスの少女ハイジ』に出てくるような高原の町で、

透き通った空気の中、間近に くっきりと雪を被った山を見る事が出来、

10月なのにかなり寒く、イタリアで買った革ジャンが大活躍だった。


ロッジのようなペンションを見つけたので、そこに2泊する事にし

1階のレストランで ”スイスに来たらやってみたかった事No2” の

チーズフォンデュを食べる事にした。(やっぱ外せないでしょ)


レストランに行くと窓際の席に案内され、大きな窓から見える山が

日暮れとともにだんだん黒いシルエットに変わっていく様子を

じっと見つめていると、なぜか妙な寂寥感に襲われてしまった。


『そういえばここんとこあんまり人と喋ってないな』と思い、

一人旅なんだからこれが当たり前なんだけど、旅の初めから 

たくさんの人に出会って来たので、妙に孤独感を感じた。


さらに、出てきたチーズフォンデュを1人で食べていると孤独感が増し、

『何でこんな日に限って誰とも出会わないんだー!』と心の中で叫んだら

その声が聞こえたかのようにペンションのオーナーが近づいて来て、

「コンニチハ」と日本語で言ったので

口から心臓が ”ノルッ” と出るほど驚いた(しつこい?)


『コンバンハだろうが』とツッコミたかったけど

笑顔で「こんにちは」と言い、

「日本語できるんですか?」と聞くとあっさり「NO」だった。


オーナーの話では、このペンションには日本人がたくさん泊まりに来て

みんなと話しているうちにかなりの親日家になったらしい。


 

そしてお客さんに書いてもらう ”旅の思い出ノート” を

10冊くらい持ってきてくれ、

「日本人しか書かせないんだ」と言って見せてくれた。


見ると、古いもので10年以上前の日付があり、誰もがみんな

この宿とオーナーの事を褒めていてまた是非来たいと書いてあった。


 

そしてオーナーが私にも書けと言ってくれたので、

ちょっとしたコメントを書かせてもらったから

もし誰かグリンデルワルトに行く事あったら見てね♪


食後のコーヒーを飲みながらオーナーと少し語り合っていたら、

さっきまでの孤独感がきれいさっぱり無くなっているのに気づき、

『人間っておもしろいな』とつくづく思い、

改めて人の力の大きさというのを思い知った。

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​ペンションでの爽やかな朝食

吹雪のユングフラウヨッホ

​吹雪のユングフラウヨッホ

翌朝、昨夜と同じレストランの窓際の席でさわやかな朝食をいただき

銀のポットで出てきたコーヒーを飲んでいると

雪がちらついてきたのが見えて、イヤな予感がした。


 

今日は日帰りで登山電車に乗り、

 

ユングフラウヨッホに行かねばならないのだ。


電車の切符は買ってしまったし、ユーレイルパスの残り期限も迫ってるので

天気の都合ごとき(何気に上から目線)で予定を延ばすことは出来ず、

 

とりあえず出発することに。


グリンデルワルト駅に行くと日本人の団体客と遭遇し、

電車が来たので乗り込もうとしたら、旗を持ったガイドさんが走ってきて

「この電車はうちのツアーで貸しきってます」と言われた。


『マジでー?』と思い辺りを見回すと、他の外国人観光客も

乗せてもらえずみんなムッとした表情をしていたが、

私は ”ヨーロッパの鉄道は貸切OK”という事実に妙に感心し、

大人しく次の電車を待った。


山頂駅に着くと、イヤな予感が見事に当たり猛吹雪で

ユングフラウヨッホどころか2m先も見えない状態だった。


 

時間はたくさんあるからしばらく粘ってみたが

吹雪は収まる気配がなかったので、

しかたなく屋内にある ”氷のトンネル”という所を見て帰ってきた・・

結局、宿のレストランから見えた山が一番キレイだったかな。      

tonneru.bmp

氷のトンネル
着ているジャンパーはイタリア編で登場したもの

いざフランスへ!

いざフランスへ!

山は失敗だったけど、今までずっと都会ばかりだったので

今回初めての自然に触れる旅に満足し 

『やっぱ自然は必要よね』と都合のいい事を思いながら再び都会へ。


 

チューリッヒ駅に戻り、夕方まで駅前の商店街を歩き回り

ヨーロッパ第8の都市、フランスのマルセイユに向け出発!!     

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