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ハンガリー

プライベートルーム

プライベートルーム

ハンガリーには、個人が自分の家を 旅行者に貸してくれるシステムの

通称”プライベートルーム”と呼ばれるものがあると

言わずと知れた『地○の歩き方』に載っていたので、挑戦してみる事にした。

(貝摘んで・・いや、かいつまんで言うとホームスティのホテル版ってか)


でも、どのように見つけるのかは解らなかったので

電車の中で『ちゃんと見つけられるかなあ』と心配していたが

いざ 電車がハンガリーのブダペスト東駅に到着すると

その心配を あざ笑うかのごとく

駅のホームに プライベートルームの貸主たちが

自分の家の写真を両手で掲げて、電車が到着するのを待ち構えていた。


その数ざっと2~30人程もいて外国人を見ると、わっと群がり

私にも何人かが写真を見せながらアピールして来てくれたので

その中から 品の良さそうなおばあさんに決め、

「お願いします」と言ったが、おばあさんは英語が話せないみたいだった。


でも、ハンガリー語とドイツ語は話せるみたいだったので、

あの台湾人に教わったドイツ語で軽く挨拶すると喜んでくれたが、

所詮挨拶どまりなので、その後おばあさんとの会話はゼスチャーオンリーに。

(あんなに特訓されたのに、この程度とは情けない・・)


身ぶりで『こっちよ』と言われたので、ドナドナの牛のようについて行くと

地下鉄の乗り場があり、気が遠くなりそうに長いエスカレーターを下って

地下鉄に乗り10分くらいでおばあさんの家に着いた。


部屋に入ると、生活感に溢れた一般家庭の家がそこにあり、

暖色系でまとめられたインテリアに、おばあさんの手作りらしい

ベッドカバーがマッチしていてとても素敵で、

3人位泊まれそうな部屋を私一人で使わせてもらったうえ、

おばあさんと共同だが 久しぶりのバスタブでのお風呂もついていて大満足だった。


(値段は1泊朝食付きで2千円くらい)


ただ難点は、おばあさんの家は 団地の一室なので

よーく覚えておかなければ 帰ってこれなくなる心配があることかな。

private.bmp

プライベートルームの部屋

​ハンガリーの薄暗いレストラン

ハンガリーでの夕食は、

ガイドブックに載ってるお店にしようと思い

ガイドブックを見ながらドナウ川に沿って歩いていくと、

寂しい場所に、ポツンと一軒ひっそりとお店が立っていて、

あまりの寂しい風貌に『まさかここじゃないよな』と思ったが

やっぱりガイドブックに載ってるのはそのお店だった。


薄暗い店内は やたらと天井が高く、

白と黒のタイル張りのただっ広い床にはビリヤード台がひとつと、

5メートル位の間隔で 椅子とテーブルがポツンポツンと置かれ

クリーム色っぽい壁には 絵も何も飾られていないので

なんとも殺風景な印象を受けた。


客は殆どおらず、私が入っていくと

『えっ、来たの?』みたいな顔をされたが   

ゼスチャーで『座っていいか?』と聞くと

店主らしいおじさんが 

 

『どこでも座んな』みたいに指で椅子を指してくれて

メニューを持ってきてくれた。


メニューはハンガリー語オンリーで全く理解できず 

どうしようかと思っていると

おじさんがやってきて、ひとつづつ丁寧に英語で説明してくれた。


だが私の英語力に問題アリのせいで、理解できたのは

”魚のスープ”と”チーズ”と”肉”だけだったので、その3品を注文すると

まず魚のスープが3人分くらいの量で出てきて

続いて食パンほどのチーズのフライが3枚出てきて

「肉って・・」と思いかけたところに特大のステーキがドン!と置かれた。


味はとても美味しかったのだが半分くらい残してしまい

「ごめんなさい」と言ったら、

おじさんはウィンクして「そうだろうと思った」と笑っていた・・


 

『わかってんなら、最初に教えてくれよ!』 と、つっこみたかったが

英語でのつっこみに慣れてなかったので黙っていた。

(でもこれだけ食べて料金は500円もしなかったのには驚き)

ハンガリーの薄暗いレストラン
ハンガリーの温泉

​ハンガリーの温泉

翌朝、ハンガリーには日本と同じように裸で入れる温泉があると

『地○の歩き方』に載ってたので行ってみることにし、

ガイドブックを頼りにバスを乗り継いで行くと、すぐに黄色い建物の”ラーツ温泉”が見つかった。


そこは温泉が1つしかないので、男湯と女湯が曜日によって分けられていて

一応ガイドブックで、今日は女湯の日だと知っていたけど入るときはドキドキした。

(入浴料は120円程度でサウナもついていた。)


受付のお姉さんは英語が通じなかったが

『風呂入るくらい大丈夫だろう』とお金を払い中へ。



中に入ると、白衣のお姉さんがシーツを渡してくれ、 

何に使うか解らなかったが、とりあえず受け取り温泉に入ってみた。


中には地元のおばさんが2人くらいいて

ハンガリー語(だと思う)で談笑しながらお湯につかっており、

私を見ると笑って挨拶してくれた。


温泉の中は石造りになっていて、ドーム状の高い天井に 輪のように開けられた

天窓から暗い室内に太陽の光が矢のように差し込み、とても幻想的で

聞きなれないハンガリー語を聞きながら湯気にけむる中にいると、

別世界にいるような気分になった。


ずっとシャワーばかりだったので、久々の大きなお風呂がとても嬉しく、

『やっぱ日本人よね~』と独り言を言いながらしばらくお湯につかり、

ある程度満足したのでサウナに行ってみると、

中に地元の人っぽい若い女性が一人座っていて、体にシーツを巻いていた。


『ほっほう、ここでシーツを使うのね』とロッカーにシーツを取りに行って

私も同じように座り、女性の好奇の目を感じながら

ハンガリーの温泉タイムを楽しんだ。

onsen.bmp

​温泉のロビー

いざスイスへ!

いざスイスへ!

心行くまで温泉を楽しんで

『ふ~満足♪』と上がったら、なんと5時間もたっていた。

夜行の時間があと1時間に迫っていて、かなり驚き(計画性なさすぎ)

急いで服を着、ダッシュでバス停へ。


幸いすぐにバスが来てくれたので、

チューリッヒ行きの夜行に滑り込みセーーーーフ!!

安心したものの、もしここで間に合ってなかったらどうなってたんだ?

また違うエピソードがあったかもしれないし

もしくは、こうしてここにいてこのHPを作る事も出来なかったかも・・(怖) 

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